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経営ブログ

2025.05.19

なんとかなっているのは、誰かがなんとかしているから

取締役 加藤 哲也

今回は日々の業務の中で私たちが時に目を背けがちな現実、そしてその改善の必要性について書きたいと思います。

某SaaS型の経費精算アプリのCMで、「なんとかなっているのは、誰かがなんとかしているから」と女性社員が叫んでいるのを目にして、まさにその通りだなと思いました。

目の前の危機を特定の誰かの献身的な努力や時間外労働、あるいは個人のスキルや経験によって乗り切っている現状が少なからず存在しており、これは私達IT企業おいても避けて通れない課題です。

「今日もなんとか終わった」「このプロジェクトもトラブルがありつつなんとかなった」

日々の業務の中で、このような言葉を何度か口にすることがあるかもしれません。しかし、その「なんとかなっている」の裏側には、見過ごされてきた多くの課題が潜んでいるのではないでしょうか。

もちろん、社員一人ひとりの責任感や問題解決能力は、組織にとって非常に重要な財産です。しかし、もしその「なんとかなっている」が、上司の甘い見込みや、一部社員の善意に過度に依存している企業体質があるのだとしたら、それは健全な状態とは言えません。

例えば、
不十分な計画と見積もりは、現場のエンジニアが連日のように徹夜で対応を迫られる。
曖昧な責任範囲と属人化は、その社員が不在になった途端、業務が滞ってしまう。
これらの状況は「誰かがなんとかしてくれる」という暗黙の期待感を生み出し、結果として、一部の社員に過度な負担を強いることになります。

その対策としては、
過去の事例や実績を分析し客観的なデータに基づいた現実的で余裕を持った計画と見積もり。
明確な役割分担と業務プロセスを標準化して属人化しない体制構築。
などが考えられます。

「なんとかなっている」という現状に甘んじることなく、その裏側にある構造的な課題に目を向け、組織全体で改善に取り組んでいくことが重要なことではないでしょうか。

2025.05.12

バスツアー

代表取締役社長 澤田 知宏

 新年度が始まり既に1か月が過ぎました。
そして、いつも通りに桜前線も通り過ぎて行きました。
皆さん、ゴールデンウイークはいかがお過しでしたでしょうか?
 私は今年もバスツアーで静内の二十間道路桜並木に日帰りで行って来ました。
あいにくの雨降りで、且つ驚くほどの寒さでしたが、桜は満開で震えながら観賞して来ました。
この場所は自家用車で行くと混んでいて、駐車場にも難儀する訳ですが、その点バスツアーは何も気にせず現地に行って桜を満喫して帰って来られるので楽ですね。
駐車場の確保が難しい様な場所に行くときは時々使っています。
勿論団体行動ですので目的地、スケジュールは決められていて、行動にも制約はありますが、馴れたら快適です。
 ちょうど桜まつりが開催されていましたが、地元の高校生が開発したお菓子を自ら販売しているブースがあり、元気良く説明していました。
勿論、購入しました。
若い人たちが頑張っている姿を見ると応援したくなりますね。
 桜が満開で、かつ天候が良いタイミングの日を前もって予想してバスツアーを予約するのは至難の業かも知れません。
雪が降った地域もありましたので、北海道のGWは天候が読めませんね。
本日は20度もあり、大通公園ではライラックが咲き始めていました。

2025.04.28

トランプ大統領の相互関税計算式

監査役 古川 正志

4月5日付けの朝日新聞にトランプ大統領の相互関税計算式が掲載されていました。その計算式は

    Δτi = [ xi - mi] / εφmi

です。ここで、ΔτiはA国(米国)がB国にかけるべき追加関税率の変化量、xiは国A(米国)が国Bに対して輸出している量(対外輸出額)、miは国A(米国)が国Bから輸入している量(対外輸入額)、εとφは対外輸入額miを調整するパラメータとあります。面白そうなのでどうしてこのような式が出てくるのか少し考えてみました。
 A国がB国に対して貿易赤字とは
    xi - mi < 0
を意味します。これを対等な貿易にするにはA(米国)が国Bから輸入している量の赤字分加えて等式にする必要があります。この赤字分をΔmiとして
    xi - mi + Δmi = 0
とすれば対等と考えています。このΔmiを輸入額 mi にさらに追加関税をかけて補正しようとします。そうすると
    Δmi = Δτi mi
となります。ところが関税率をΔτi上げると輸入額がその影響を受けて変化することが考えられます。そこでそれを調整するのがパラメータεとφを導入しています。実際に調べて見ると、εは価格弾性(the elasticity of imports with respect to import prices)*1、φはパススルー率(the passthrough from tariffs to import prices)*1と呼ばれるパラメータでした。価格弾性とは輸入品の価格変動に対する需要の反応度(負の値)、パススルー率は関税コストを価格にどれくらい転嫁するかの値です。USTR(United State Trade Representative)*1の発表では、そこに掲載されている参考文献からε = (-)4、φ =0.25と示されています。この関税の増加率Δτiに伴う輸入量の価格変動をこれらのパラメータで調整すると
    Δmi = Δτi ε φ mi
と修正されます。これを対等となる式に代入すると
    xi - mi + Δmi = xi - mi + Δτi ε φ mi = 0
となります。この式から
    Δτi ε φ mi = - ( xi - mi )
なります。εの値は減少する比ですが、これを一般にはプラスの値として取り扱うのでεを− εで置き換える必要があります。そうすると
    Δτi ( - ε) φ mi = - ( xi - mi )
なります。これから-ε φ miで両編を割り算すると
    Δτi = [ xi - mi ] /ε φ mi
が得られます。先ほど書いたようにε = 4、φ = 0.25を採用すると、ε φ =1となりますから
この式は

    Δτi = [ xi - mi ] / mi

となります。これは
    追加関税率 = (A国の輸出額−A国の輸入額)/ A国の輸入額
          = A国の貿易赤字/ A国の輸入額
とあまりにも簡単な式になってしまいます。実際はこの関税率を半分にするとのことで
    追加関税率 =Δτi / 2
となっています。

 この計算式には多くの批判が上がっていますが、もはやこの計算式を掲載したReciprocal Tariff Calculations*1のページは見ることができなくなっています。ここで得られている式のどこがおかしいかを考えるのも一興です(例えば、mやx がすでに関税のかかった額なのか正味の関税前の額なのかは不明です。もし正味の額であればmi は (1+τ) miで置き換えないと不自然です。また、x iは(1+μ) x i であるはずです。ここで、μはB国がA国にかけた関税率です)

*1 https://ustr.gov/issue-areas/reciprocal-tariff-calculations (2025年4月5日)

2025.04.21

間もなく桜も開花、その後は?

取締役 加藤 哲也

4月に入り最高気温も徐々に上がってきましたが、最低気温もようやく5度前後に上がってってきて春らしさが感じらるようになってきました。
私は特に花見に行くわけではありませんが、やはり日本人ということなのか桜の開花は気になるところです。
札幌の花見の名所である北海道神宮の開花予想は4/24頃で4/28が満開の予想だそうです。
ちょうどゴールデンウィーク中ですから北海道神宮は人出が凄そうです。

私が桜の開花以上に気になっているのが桜の後に訪れる花粉の季節です。
子供のころから花粉症に悩まされているので、この季節はいつから花粉が飛び始めるのか気が気ではありません。
今から花粉の心配をしてても仕方が無いし気分も上がらないのですが、それでも花粉対策の準備を始めつつ、桜の季節を楽しんで気分を上げていきたいと思います。

2025.04.15

新入社員

取締役 成田 輝満

 今年も新入社員が入社しました。新しい環境に馴染むの大変ですが、共に成長していきましょう。
3年前から採用にも関わり、学生との会話の中で思う事は意識の高い人が多いという驚きです。以前の人がいい加減だったという訳ではありませんが、経済問題や人口問題、世界の内向き傾向など、日本の社会の有り様が世代に反映した結果なのでしょう。

 なので、旧来の基準では息苦しさもあるので、変えても影響がなかったり、多少の調整済むルールは適時に変えても良い時なのだと思う。
ちょっと遅かったですが、当社も4月からは服装もビジネスカジュアルに変更しました。

 新人の皆さんの20年後、30年後にどのような社会を作り上げるか期待して見ていきたいと思う。

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澤田 知宏代表取締役社長澤田 知宏
成田 輝満取締役成田 輝満
加藤 哲也取締役加藤 哲也
古川 正志監査役古川 正志

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