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経営ブログ

2025.11.25

会議後のアクションの重要性

取締役 小林 寛展

会議体に関わらず以下の点を心掛けて、会議の意味合いを高めるよう心掛けています。

1. <会議前>会議開催の意図を理解して出席する
 開催者より事前に配布いただいたアジェンダ、配布資料に目を通して、
 会議の目的および得たい結論(方向性)を事前に把握し議論に臨む。

2. <会議前>報告・説明の準備を行う
 担当プロジェクトの概況、営業情報、課題・懸念事項を整理し、
 端的に報告できる状態を整える。

3. <会議後>決定事項の進捗確認を行う
 会議で決まった決定事項の進捗状況を確認し、新たな課題発生の有無を確認する。

4. <会議後>課題・懸念事項に講じた対策の経過確認を行う
 問題が適切に解決に向かっているかを把握し、必要に応じて軌道修正を図る。

上記のうち一つでも不足がある場合、会議の成果を実際の行動に結びつけることが困難になります。
特に3.および4.に関しては、プロジェクト・事業の停滞を招く可能性があるので、
会議後のアクションを確実に実施することが、業務成果の向上に繋げる第一歩と考えています。

2025.11.17

コリオリの力(3)

監査役 古川 正志

 この原稿を書いたときは9月中旬をすぎでしたが、11月中旬の今は旭川では雪景色となってしまいました。この雪は今週中には消えそうですが、そうであることを
願っています。あの8月の猛暑が信じられません。

 前回は、静止座標系からみた回転座標系の加速度を計算しました。得られた結果は、

 a = dv/dt
  = (X'' -2Y'ω - Xω^2 - Yω') e-x + (Y'' + 2X'ω -Yω^2 + Xω') e-y

でした。いよいよ静止座標系(宇宙)から見た回転座標系(地球)の運動方程式からコリオリの力とは何かを説明します。

(5)回転座標系の点に加わる外力の静止座標系から見た力の運動方程式
 回転座標系の一点[X Y]にある質量mの物体に加わる力(外力)をFとします。この力Fの回転座標系でのX成分とY成分をF-x、F-yとします。このとき、外力は静止座標系では
 F = F-x e-x + F-y e-y

となります。静止座標系での外力の運動方程式を作成します。一方、力は(質量x加速度)と教わりましたから、運動方程式は、質量mに加速度を乗じて得られますから、

 F = ma

です。前回の結果である、a= (X'' -2 Y'ω - Xω^2 - Yω') e-x + (Y'' + 2X'ω - Yω^2 + Xω') e-y を代入すると

 F = ma
  = m(X'' -2Y'ω - Xω^2 - Yω') e-x + m(Y'' + 2X'ω - Yω^2 + Xω') e-y

となります。ここで、F = F-x e-x + F-y e-yでしたので二つの指揮を比較すると

 F-x = m(X'' - 2Y'ω - Xω^2 - Yω')
 F-y = m(Y'' + 2X'ω - Yω^2 + Xω')

が成立します。右辺の括弧の中の第2項以降を左辺に移行し、書き直すと

 mX'' = F-x + m(2 Y'ω + Xω^2 + Yω')
 mY'' = F-y + m(-2X'ω + Yω^2 - Xω')

が得られます。上記でω^2=ω・ωです。

(6)回転座標系の点の外力に加わる見かけの力
 回転座標系での力をF-c = [F-cx F-cy]、点rの速度をdr/dt = r' = [X' Y']、加速度をdr'/dt = a' = [X'' Y'']とします。回転座標系での運動方程式は力=(質量x加速度)から

 F-c = ma'

すなわち、[F-cx F-cy] = [mX'' mY'']から

 F-cx = mX''
 F-cy = mY''

となります。先程、静止座標系での加速度aの計算で得られたmX''とmY''の値を上の左辺に代入すると

 F-cx = F-x + m(2 Y'ω + Xω^2 + Yω')
 F-cy = F-y + m(-2X'ω + Yω^2 - Xω')

となります。r'-col = [Y' -X']、と置くと、この式はベクトル表現で

 F-c = F + 2mωr'-col + mω^2・r + mω'r

が得られます。これが回転座標系の運動方程式になります。

 F-app = 2mωr'-col + mω^2・r + mω'・r

とおけば

   F-c = F + F-app

となり、回転座標系での力F-cには、点rにおける外力Fに見かけの力(apparent power)F-appが加わっていることがわかります。見かけの力F-appの第1項目がコリオリの力と呼ばれます。第2項目は高校の時に暗記させられた回転する物体の遠心力となります。第3項目はオイラーの力と呼ばれます。回転速度が一定であれば各速度ωは一定ですから加速度ω'は0となります。この式から回転する地球上の力は
  
  地球上の力 = 外力 + 見かけの力

であると結論を得ることができます。見かけの力F-appは

  F-app = 2mωr'-col + mω^2・r

となります。私たちは感じませんが、実は私たちが立っているとコリオリの力と遠心力が私たちにかかって正常に立っている釣り合いを保っていることになります。
 ここで、r'-colとr' の内積を計算すると

  r'-col・r' = [Y' -X']・[X' Y']
 =Y'X'- X'Y'
 =0

となります。従って、回転座標系ではコリオリの力は外力の速度方向に直行する力となります。かつ、方向を考えると[Y' -X']から左側から右向きに直行する力になっていることがわかります。

 地球上の自転(地軸に角速度Ωで回転している)による影響を考えます。地球の赤道付近には温められた気団が存在します。一方、北半球では北極地帯に冷却された空気が存在します。このため、温められた気団は赤道から冷却された気団へと向かいます。この気団の移動は先の座標で言うと回転座標系で[X' Y'] = [0 Y']の方向への速度の外力となります。地球の自転(反時計回り)の回転座標系では、自転に対して速度[Y' -X'] = [Y' 0]の速度のコリオリの力がかかります。つまり、X軸に沿って右から左へY'の速度の力が掛かることになります。右から左へとは西から東へ向かうことで、これが偏西風となります。地球の緯度がφの地点を考えます。緯度φの地点から地球の中心へ引いた直線を考えます。この直線上に私たちは立っています。地球の自転の角速度をΩとしましたが、この回転は地軸に直角に行われています。そうすると私たちが立っている地点の回転速度はこの直線に垂直な平面で回転していることになり、その場での回転速度をωとすると

 ω = Ωcos(π/2 - φ)
  = Ωsinφ

となります。
 これは緯度が0に近いとその場での角速度ωがほとんど0であり、北極付近では描く速度がΩそのものとなるのを意味します。外力に加わる見かけの力F-appは

  F-app = 2mωr'-col + mω^2・r

でしたから、赤道付近ではコリオリの力はほとんど0となり遠心力だけ働いています。このことから赤道付近では偏西風が吹かず、ある程度に緯度が高くなってから偏西風が吹くのが分かります。また、外力に対して左からコリオリの力がかかるので気圧が高い方から低い方へ流れ込む低気圧は反時計回り、その反対の高気圧は時計回りに風が吹くようになりっます。

 天気予報の話から3回にわたる長い話となってしまいました。私の認知症を避ける頭の訓練と思って読んでいただければ幸いです。

2025.11.12

ハラスメント時代

相談役 長澤 康夫

最近は、何でもかんでもハラスメント、ということで、今まで自分が生きてきたこれまでの人生の中で思い出深い事柄が時代から否定されてるようなことになってきて、ちょいと寂しい気もしてきます。まあ今では笑い話なんですが

ー 私の高校時代は柔道の稽古の日々でした。1年生で盛岡で高体連がありまして我が釜石高校は強豪揃いの盛岡工業と対決、当時の3年生が5人全員一本投げでやられました。恰好つかない3年生は下級生の応援がたるんでいたと我々に2時間の正座を命じ黒帯の端っこで頭を殴られました。(殴られながら私はこの理不尽さに腹を立てながら、ようし早く強くなってこの先輩たちをぶん投げてやろうと決意したものです。)

ー 私の新入社員の頃はまだ麻雀が盛んな頃でした。自慢ではありませんが学生時代に鍛え上げたその実力は一級品でした。入社当日に営業の先輩から誘われぶっちぎりの勝利を収めました。それからというもの毎日誘われさすがに安月給の金は使い果たして先輩に試合辞退を申し出ました。そうすると当時の課長から「長澤、家にテレビあるだろう、それ売れるんじゃないか」と一言、とんでもない会社に入社したと思いました。(それからは営業ですからお客様との対戦が多いわけですから、とにかく大負けしないで、しかもあまり勝たないいわゆる営業麻雀の極意を磨き上げました。)

例を挙げればきりがありませんが、言い方は難しいのですが、ハラスメントとの出会いは考えようによっては、人生のバネみたいな自分の何らかの変化に貢献してきたかもしれないなあ、なんて思うときもあります。もちろん悪質なハラスメントは別ですがね。

2025.11.04

健康管理

代表取締役会長 澤田 知宏

 先日、無事、下期キックオフを終えました。
おかげさまで、ほぼ予定通りの結果となりました事に感謝申し上げます。
その様な中で、企業の「存在意義」を私なりに見つめ直してみました。
存在意義は重要であり、かつ企業価値の鍵となります。
従って企業の存在意義や社会における目的(コーポレートパーパス)を明確にする必要があります。
次の2つは目的達成に向けて特に意識しています。
・全社員が安心できる職場、そして所属感を重視する施策
・成功も失敗も正直に共有できる会社(意見を言える、聞ける組織)
いづれにしても、誠実さが成長の軸であり、社員と社会の信頼が企業価値を決定しますので、
理念を日々の行動に落とし込むことがとても重要になりますね。

 さて、話は全く変わりますが、タイトルのお話をさせていただきます。
 先月、年に1度の健康診断を受けて来ました。
何歳になっても受診は重要ですが、特にこの歳になりますと色々な事が検査で引っ掛かります。
まして今回は初めて受診する検査機関でした。
今まで受診していた検査機関には経過結果があり要観察で済んでいた事も、今回は全て初めましてとなり、
ことごとく引っ掛かるのかなーとドキドキしていましたが、結果、全てが要観察程度で済みました??
さすがに初めての病院だったので緊張からか血圧も高めになり、2度計り直されたりしましたが、
大きな問題もなく無事終了しました。実は昔から病院は少し苦手です・・・。
 また、持病に関しては個人的にも年に1度検査を受けています。
この歳になると病気の数が勲章の様に言われる事もありますが、やはり健康が一番です。
できればこれからも可能な限り元気に楽しく過ごしたいと思いますので、健康管理はしっかりとしてまいります。
 また、私はもうすぐ66歳の誕生日を迎えますが、まだまだ元気に色々な事に挑戦してみたいと考えていますので、引き続きお付き合いの程、宜しくお願いします。
皆さんも健康管理には十分、お気を付けてお過ごしください。

2025.10.27

専務取締役 加藤 哲也

還暦を迎え、最初のブログとなります。
3回目の成人式を迎えられるほど生きてきたのに、本質的には学生の頃とあまり変わっていないというか、若いころに見ていた60歳の大人感とのギャップにいささか不安を感じています。

今回のテーマ「夢」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。一つは、睡眠中に現実の経験のように感じる、心像や幻覚。そしてもう一つは、将来達成したい目標や、抱いている理想、願望です。

後者の将来への目標や理想としての「夢」について、今回はお話しさせていただきます。

こんな私でも若いころには多少の夢を持ちました。
アイスホッケーを通して志望する高校・大学に進学したい。
アイスホッケー選手(当時はプロではなく実業団)になりたい。
幸せな家庭を築きたい。
など、些細な夢ではありますけど。

しかし、仕事における夢は持った記憶はありません。
還暦を迎え良い機会なので、人生の多くの時間を費やしてきた仕事における夢について考えてみました。

還暦は、一般的に「人生の区切り」「一区切り」といったイメージがあるかもしれません。私自身も、これまでのキャリアを振り返ると、正直なところこの業界での仕事がよく続いたものだと感慨深いものがあります。
しかし、常に進化し続けるITという業界に身を置いていると、この節目を「終わり」ではなく、むしろ「新たな始まり」として捉えたいと感じています。

開発を離れてはや十数年の私は、技術者としてはもはや老兵と言えます。
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という有名な言葉がありますが、技術者から役員になり還暦を迎えた今私はこう考えます。
「老兵は、後の世代のために未来の舞台を創る」と。

この新たなスタートラインに立ち、これまでの経験を確固たる土台としつつも、若い世代の柔軟な発想やエネルギーを積極的に取り入れ、融合させてまいります。

あらためて仕事における私個人の夢を考えるならば、IT業界の脇役として、後の世代が輝ける未来の舞台を創り上げ、社会に貢献し続けることです。

この夢を現実のものにできるよう、今後も邁進してまいりますので引き続き宜しくお願い致します。

経営ブログ著者一覧
澤田 知宏代表取締役会長澤田 知宏
成田 輝満代表取締役社長成田 輝満
加藤 哲也専務取締役加藤 哲也
小林 寛展取締役小林 寛展
古川 正志監査役古川 正志
長澤 康夫相談役長澤 康夫

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