お陰様で今期も無事終了する事が出来そうです。
また、今期最後のブログになります。
1年間ありがとうございました。
4月からは新年度が始まりますが、待ちに待った春も訪れます。
結局、降雪量はどうだったのでしょうか?
今日も朝起きたら結構積もっていました。この時期の雪は重たいです。
年間を通して多かったのか少なかったのか良く解らなくなりました。
ただし、何となくですが例年よりも降り方が楽だった様な気もしています。
何れにしましても春はそこまで来ています、そして来月にはゴルフシーズンも始まります。
来期もまたお付き合いの程、宜しくお願いします。
更にこれから、桜前線が北上して来て4月下旬頃から北海道に到着します。
これもまた楽しみの一つです。
もう少しではありますが春の訪れを楽しみに待っています。
桜の花を愛でるとなぜか気持ちも明るくなりますね。
HOME > 経営ブログ
2025.03.17
春の訪れ
2025.03.10
論理数学の推論
一つの文A(命題)が正しいならば、もう一つの文Bも正しい(命題)の関係がある時、これを推論と呼びます。正確には正しいとは言わずAが真ならばBも真である関係を推論と呼びます。この関係を数学で扱うのが論理数学です。
ところでこの推論の関係を理解するのに戸惑った人も多いと思います。この関係は論理数学の基本的な関係式(正確には結合演算子)で導かれます。最も基本的な関係式は、AND、OR、NOTです。これらは日本語で表すと
OR:または、そして AND : かつ、更に NOT:否定、〜ではない
になります。二つの文では、
A OR B:AまたはB
A AND B:AかつB
NOT A:Aの否定、Aは正しくない
となります。これらは、A OR BをA⌵B、A AND BをA⌃B、NOT Aを~Aと簡単に表現します。こうすると記号⌵と⌃は二つの文の関係を結合する演算子(計算を行うときの+や・のようなもの)となり、〜は一つの文に働きかける演算子となります。ところで文(命題)が正しいことを真(True、T)、正しくないことを偽(False、F)といいます。文AとBにはそれぞれ正しい(真である)時とそうでない(偽である)場合があります。二つの文AとBがこれらの演算子でき上がる関係は、二つの文A、Bでは真偽について4通りの組み合わせがあり、関係式(演算子)によってできる真(T)と偽(F)は以下のような表になります。
| A | B |A⌵B|A⌃B|〜A|〜B|
――――――――――――――――
| T | T | T | T | F | F |
| T | F | T | F | F | T |
| F | T | T | F | T | F |
| F | F | F | F | T | T |
――――――――――――――――
この表を真理値表と言います。
「Aが真ならばBも真である」とする推論は、やはり二つの文A、Bの関係ですから演算子として→を導入してA→Bと表現します。このとき真偽の組み合わせによる関係は、以下のようになります。
| A | B |A→B|
―――――――――
| T | T | T |
| T | F | F |
| F | T | T |
| F | F | T |
―――――――――
考え方は→も普通の計算の足し算(+)や乗算(・)と同じような役割を持つことです。
これらは「Aが真でB が真でならば、A→Bは真」、「Aが真でB が偽ならば、A→Bは偽」、「Aが偽でB が真ならば、A→Bは真」、そして「Aが偽でB が偽ならば、A→Bは真」、を意味します。「Aが真でB が真ならば、A→Bは真」、「Aが真でB が偽ならば、A→Bは偽」であることは容易に理解できます。しかし、「Aが偽でB が真ならば、A→Bは真」、そして「Aが偽でB が偽でならば、A→Bは真」、については中々理解できません。
そこで、推論の真理値を覚えるのにA→B は表の縦にTFTTと理屈なく覚えます。しかし、やはり納得ができないと思います。推論の関係は「Aが真でB が真ならば、A→Bは真である」とのみ約束しています。従って、「Aが真でB が偽ならば、A→Bは偽である」は当然となります。それ以外は推論式A→Bは何も述べていないので、関係の結果を真として、「Aが偽でB が真ならば、A→Bは真である」、そして「Aが偽でB が偽でならば、A→Bは真である」と強制的に考える方法もあります。
これでも納得ができないかもしれません。その解消に屁理屈を考えます。「Aが真でB が真でならば、A→Bは真」とした推論の関係は、「(Aが成立してかつB が成立しない)ことはない」と置き直すことができます。これを論理の関係にすると、「(AかつBの否定)の否定」となります。式で書くと
A→B = ~(A⌃(~B))
となります。そこでこの真理値表を計算してみます。
| A | B | ~B |A⌃(~B)|~(A⌃(~B)) |
―――――――――――――――――――
| T | T | F | F | T |
| T | F | T | T | F |
| F | T | F | F | T |
| F | F | T | F | T |
―――――――――――――――――――
見事にTFTTが得られました。論理計算は、Tを1、Fを0と置いて⌵を足し算、⌃を掛け算として計算することもできます。ただし、1+1=1と約束します。この計算はブール計算と呼ばれます。
実は刑事物のテレビドラマを見ていて、推理と推論はどう違うのかとぼんやり思いました。調べるとほとんど違いはなさそうです。そこで推理は推論の計算でできれば、ドラマの犯人は導けるかもしれないと思い、論理数学の推論を書いてみました。ただ、ドラマの筋立てはいくつかの推論過程は隠して最後の山場でそれを示すので、そう簡単にはいかないようです。機会があれば三段論法を推論で証明したいと思います。
2025.03.03
創業は易く守成は難し
「創業は易く守成は難し」という言葉は、中国の古典「貞観政要」で唐の二代皇帝である太宗が、創業と守成のどちらが難しいかを臣下に尋ねた際に魏徴という臣下が「守成の方が難しい」と答えたことが由来となっているようです。
創業と守成ではそれぞれに難しさがありますが、個人的にも守成の方が難しいと考えます。
創業の難しさは、資金調達、人材確保、市場開拓などがあり、企業としてのビジョンも重要となります。
一方で、守成の難しさには組織の硬直化、変化への対応の遅れ、後継者問題などがあります。
守成はただ継続するだけではなく、企業が永続的に成長しなければならず、そのために必要なことはイノベーション、組織改革、人材採用、人材育成などに長期的な視点で対応していくことが重要になります。
企業として守成を成功させる(変化の激しい現代で企業が生き残る)ためには、経営理念の浸透と組織文化を醸成すること。
更に、変化を恐れず常に新しいことに挑戦する姿勢と社員一人ひとりの能力を最大限に引き出す組織づくりや顧客との信頼関係の構築も必要となります。
個人的にも経営者として常に学び、変化し続けることの重要性を今一度考えて、社員と共に困難を乗り越え、持続的な成長を目指していきたいと思います。
2025.02.17
運が良い?、悪い?
少し時間が経ちましたが、2月2日は節分でした。
弊社の社長に就任してから2度目の節分(豆まき)になりました。
同様に、北海道神宮でのお祓いも2度お願いをした事になります。
さて、我が家でもご多分に漏れずしきたりに従い豆まきをして、恵方となる西南西を向いて無言で恵方巻を食べました。
季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を追い払う儀式であり、新年の幸せを願います。
そして4月からの新年度も良い年になります様に、皆様のご健勝と各企業様のご繁栄をご祈念申し上げます。
そんな折、時々耳にする言葉に「運が良い」とか「運が悪い」とかがあります。
これは考え方ひとつで変わる要素も持っています。
例えば、「私は生まれつき運が良いと思っています」は、私は良く使います。
但し、実際には根拠のない思い込みかも知れません。
それでも悪い方に自分自身で思い込み暗示をかけてしまうよりは、良い方に物事を考えて良い暗示をかける方が数倍運命のめぐりあわせに恵まれると思っているからです。
要するにポジティブシンキングの活用ですが、脳をだまして性格を変える訳です。
最近、思い込みによる弊害が注視されており、思い込みでの行動に気を付ける様な指導も増えていますが、良い思い込みは必要なのだとも感じています。
ポジティブな思い込みでこれからの人生を豊かにして行きましょう。
2025.02.10
デジャブとAI
デジャブという言葉があります。長い間、私はこの意味「一度どこかで見たことのある風景に再度出会う、一度聞いたことがある言葉を再度聞く」くらいに受け取っていました。気になったので調べてみると、その意味は既視感でこれは風景なり言葉を初めて見たり聞いたりするのですが、以前に一度経験したことがあると錯覚することだそうです。
私の間違った意味でのデジャブをテレビの情報番組で経験しました。きっかけは中国の浙江大学OBのベンチャー企業Deep Seekが今年1月に発表した生成AIです。この生成AIの出現でアメリカの半導体メーカであるNVIDIAの株の価値は時価総額にして約5900億ドル(約91兆円)が失われたと報道されました。
多くのニュース番組や情報番組がDeep Seekを取り上げ、AIの専門家が解説や意見を述べていました。この中で私が間違った意味でのデジャブが起こったのです。
一つは「サム・アルトマンの話では、AIの発展によって私たちの仕事がなくなるのではないか?」の問いに対して、出演者が「AIの発展は人間をより知的で人間らしい高度な仕事に移行していく」と答えたことです。もう一つは、番組に出演した専門家が「ノーベル賞を受賞したジェフリー・E・ヒントン教授は、人間ができる仕事はほとんどAIが行えるようになると話している」語ったことです。
前者のデジャブは私が1975年頃に出席した生産システム関連の国際学会でM・E・マーチャント博士の講演で聞いた言葉です。マーチャント博士は最新の生産システムの動向として「数値制御工作機械(NC機械)がますます発展し、生産現場に普及する」との予測を講演されました。NC機械とはコンピュータに制御された工作機械です。一度プログラムを作って仕舞えば、ほとんど人手を介さずに機械部品を製作します。これに対して「それでは現在の工場で働く労働者は失業してしまうのではないか?」との質問がありました。マーチャント博士はこの質問に対して「今、工場で働いている労働者はより人間的で創造性のある知的な仕事に就くことができるようになる」と答えていました。これが一つ目のデジャブです。
もう一つのデジャブは私の恩師である元北海道大学・元京都大学の沖野教郎教授の言葉です。1969年に私たちは沖野研究室に配属されました。沖野教授は当時自動設計を研究テーマとして掲げており、私たちは自動という言葉に魅せられてこの研究室を希望しました。研究室に配属されてまもなく沖野教授は研究室の目的を「人間ができる機械の設計を機械(コンピュータ)に行わさせることが私たちの目標です」と話されました。ノーベル賞を受賞したヒントン教授と同じことを55年ほど前に私たちの研究室は目標としたのです。しかし、当時のコンピュータの能力は腕時計に内蔵されているコンピュータよりも劣るものでした。そのため、自動設計の最初の目標は設計された機械の情報を3次元情報としてデジタル化し、その情報を加工することにより設計に必要な情報(例えば、強度の計算、金型の流体の流れ、先のNC機械によるプログラムの自動化、機械図面の自動生成)を生成することでした。こうして生まれたのが世界で初めての3次元CADシステムだったのです。
私の間違ったデジャブ感では歴史は繰り返すという言葉も思い出しました。人は時代のエポックにおいてデジャブのようなことを発想するのに少し驚きを感じました。
(サム・アルトマン氏とジェフリー・E・ヒントン教授の言葉はあくまでテレビからの伝聞で実際にそう語ったかのファクト・チェックはしていません。)
- 2025.03 (3)
- 2025.02 (3)
- 2025.01 (3)
- 2024.12 (3)
- 2024.11 (4)
- 2024.10 (3)
- 2024.09 (4)
- 2024.08 (3)
- 2024.07 (4)
- 2024.06 (3)
- 2024.05 (3)
- 2024.04 (5)
- 2024.03 (3)
- 2024.02 (4)
- 2024.01 (4)
- 2023.12 (4)
- 2023.11 (4)
- 2023.10 (4)
- 2023.09 (4)
- 2023.08 (3)
- 2023.07 (5)
- 2023.06 (4)
- 2023.05 (3)
- 2023.04 (3)
- 2023.03 (3)
- 2023.02 (3)
- 2023.01 (4)
- 2022.12 (3)
- 2022.11 (3)
- 2022.10 (4)
- 2022.09 (3)
- 2022.08 (4)
- 2022.07 (4)
- 2022.06 (3)
- 2022.05 (3)
- 2022.04 (3)
- 2022.03 (3)
- 2022.02 (4)
- 2022.01 (4)
- 2021.12 (3)
- 2021.11 (4)
- 2021.10 (3)
- 2021.09 (4)
- 2021.08 (4)
- 2021.07 (3)
- 2021.06 (4)
- 2021.05 (2)
- 2021.04 (3)
- 2021.03 (1)
- 2021.02 (1)
- 2021.01 (2)
- 2020.12 (2)
- 2020.11 (1)
- 2020.10 (1)
- 2020.09 (2)
- 2020.08 (2)
- 2020.07 (1)
- 2020.06 (1)
- 2020.05 (2)
- 2020.04 (1)
- 2020.03 (1)
- 2020.02 (2)
- 2020.01 (2)
- 2019.12 (1)
- 2019.11 (1)
- 2019.10 (2)
- 2019.09 (1)
- 2019.08 (2)
- 2019.07 (1)
- 2019.06 (2)
- 2019.05 (1)
- 2019.04 (1)
- 2019.03 (1)
- 2019.02 (1)
- 2018.12 (1)
- 2018.11 (1)
- 2018.10 (2)
- 2018.09 (1)
- 2018.08 (1)
- 2018.07 (1)
- 2018.06 (1)
- 2018.05 (1)
- 2018.04 (1)
- 2018.03 (1)
- 2018.02 (1)
- 2018.01 (1)
- 2017.12 (1)
- 2017.11 (1)
- 2017.10 (2)
- 2017.09 (1)
- 2017.08 (1)
- 2017.07 (1)
- 2017.06 (1)
- 2017.05 (1)
- 2017.04 (1)
- 2017.03 (1)
- 2017.02 (1)
- 2017.01 (1)
- 2016.12 (3)
- 2016.11 (2)
- 2016.10 (1)
- 2016.09 (1)
- 2016.08 (2)
- 2016.07 (1)
- 2016.06 (1)
- 2016.05 (1)
- 2016.04 (1)
- 2016.03 (1)
- 2016.02 (1)
- 2016.01 (1)
- 2015.12 (1)
- 2015.11 (1)
- 2015.10 (1)
- 2015.09 (1)
- 2015.08 (1)
- 2015.07 (1)
- 2015.06 (1)
- 2015.05 (1)
- 2015.04 (1)
- 2015.03 (1)
- 2015.02 (1)
- 2015.01 (1)
- 2014.11 (1)
- 2014.10 (1)
- 2014.09 (1)
- 2014.08 (1)
- 2014.06 (1)
- 2014.05 (1)
- 2014.04 (1)
- 2014.03 (1)
- 2014.02 (1)
- 2014.01 (1)
- 2013.12 (1)
- 2013.11 (1)
- 2013.10 (1)
- 2013.09 (1)
- 2013.08 (1)
- 2013.07 (2)
- 2013.06 (1)
- 2013.05 (1)
- 2013.04 (1)
- 2013.03 (1)
- 2013.02 (1)
- 2013.01 (1)
- 2012.12 (2)
- 2012.11 (1)
- 2012.10 (1)
- 2012.09 (1)
- 2012.08 (1)
- 2012.07 (1)
- 2012.05 (1)
- 2012.04 (1)
- 2012.03 (1)
- 2012.02 (1)
- 2012.01 (1)
- 2011.12 (1)
- 2011.10 (1)
- 2011.09 (1)
- 2011.08 (1)
- 2011.07 (1)
- 2011.06 (1)
- 2011.05 (1)
- 2011.03 (1)
- 2011.02 (1)
- 2011.01 (1)
- 2010.12 (1)
- 2010.11 (1)
- 2010.09 (1)
- 2010.08 (1)
- 2010.07 (1)
- 2010.06 (1)
- 2010.04 (1)
- 2010.03 (1)
- 2010.02 (1)
- 2009.12 (1)