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経営ブログ

2024.10.07

人間万事塞翁が馬

取締役 加藤 哲也

この言葉は、人生における幸不幸は予測しがたく、いつ幸せが不幸に、不幸が幸せに転じるかわからないという意味です。
私達のIT業界においても、この言葉は非常に示唆に富んでいます。
新しい技術が次々と登場しIT業界は常に変動しており、企業はその波に乗るために迅速な対応が求められます。
このような変化に対応していくことは簡単な事ではありませんが、一方で新たなチャンスを秘めてもいます。

「人間万事塞翁が馬」の教えは、失敗を恐れずに挑戦することの重要性を教えてくれています。
多くの技術者が、新しいプロジェクトに挑戦する中で多くの失敗を経験しました。
しかし、その失敗から学び、改善を重ねることで、多くの成功に結びつけています。
失敗は成功へのステップであり、重要な学びの機会なのです。

失敗を恐れずチャレンジする精神を持ち続けることで、どんな困難も乗り越え、チャンスに変えることができます。
IT業界はこれからも変動し続けると思いますが、その中で私たちは常に前向きに挑戦し続けなければなりません。

目の前の困難に一喜一憂せず、長期的な視点で物事を捉えてみたらきっと新しい道が開けるはずと信じて行動したいものです。

2024.09.24

北海道の夏

代表取締役社長 澤田 知宏

 皆さん今年の夏は(夏季休暇、お盆休暇等)いかがお過ごしでしたでしょうか。
今年は北海道も暑い日が多く、年々夏の暑さが厳しくなって来ています。
道外から比べたらまだマシな方だとは思いますが、それなりに暑かったです。
大雪山系では初雪も観測されて冬が近づいて来ていますね。
そんな事で今年はいつもより少し多めにキャンプに出掛けていました。
かといって日中のテントの中は涼しい訳でもなく、むしろ蒸し風呂状態です。
エアコンがある家の中、または車の中が快適なのですが、何故か自然を求めて外に出かけてしまいます。
それでも北海道は夜になると涼しくなって来ますので、それなりに快適になります。
時期によっては寒くなる事もあるぐらいですので十分に気を付ける必要はありますが、星空が綺麗に見えたりすると何も言う事はありません。
今年は、丁度ペルセウス座流星群がピークを迎える頃に台風が接近してしまい、直接見る事は出来ませんでしたが、観測出来たところではオーロラと流星群のコラボも見られたそうです。
前回も書きましたが、デジタルの世界で暮らしていると、無性にアナログの世界を求めてしまいます。
こうして心のバランス(リセットする)を取り良い?仕事が出来ているのかも知れません。
これから夜(暗い)の時間が長くなって来ます。
忙しい毎日の中で「楽しい時間」を持つことは難しいかもしれませんが、自分を大事にする時間は必要です。
時間管理の方法を見直して出来るだけ「楽しい時間」を持つように心がけたいと思います。

2024.09.17

糸巻き曲線―インボリュート-

監査役 古川 正志

 糸をある長さに切り、片方の端を鉛筆に巻いて縛り付けもう一方の端を風邪の薬びんの下の方にセロテープで貼り付けます。薬びんに糸をすべて巻きつけある程度大きな紙の中央にこのびんを固定して鉛筆を糸がピンとなるようにして伸ばしながら曲線を描いていきます。この時に螺旋の曲線を描くことができます。糸を薬びんに時計回りに巻き付けると左回りの曲線、半時計周りに巻き付けると右回りの曲線が描けます。一度ではなかなかうまく描けませんが何回かトライしていると上手に描けるようになります。この曲線を私たちは大学時代に糸巻き曲線と呼んでいたのですが、今WEBで検索すると見つけることができませんでした。この曲線の名前を正確にはインボリュート曲線と言います。
ふとした好奇心でこのインボリューと曲線をプログラムで書いてみようと思いました。

 少し三角関数とベクトルと微分の知識を使います。
 薬瓶に相当する半径rの円を描きます。円の中心を通るように十字の座標軸を描き水平軸をx軸、垂直軸をy軸とします。十字の中心を原点Oとし原点からx軸上の円との交点、座標では[r 0]から糸がほぐれだすとします。糸が円を徐々に剥がれ角度θの点まで来たとします。この点をP0としベクトルP0とすると
   P0 = [ rcosθ rsinθ]
となります。糸をピンと張りながら円から剥がしていくと鉛筆の先は円の接線方向に伸びています。鉛筆の先の点をPとしその座標を[x y]としそれをベクトルPで
   P = [x y]
と表します。ここでxとyを求めます。点P0は円周上の点でPはP0の接戦上にあるので点Pでの円の接戦を求めます。これはベクトルP0を変数θで微分すれば求まりますから接線ベクトルをT0とすれば
   T0 = d P0/dθ= [ -rsinθ rcosθ]
となります。この接線の長さを単位ベクトル(長さ1のベクトル)t0に直すと
   t0= T0 / | T0 | = [ -sinθ cosθ]
が得られます。糸の長さをLとすれば鉛筆の先の点Pはベクトルで
   P = P0 + L t0    (1)
となります。従って、Pを決めるためには長さLを求めなければなりません。Lを求めるために角度の単位を一般に用いられている度(degree)ではなく、ラジアン(radian)を使用します。度の単位は円の一周を360度と約束しています。これに対してラジアンは円の一周を2πと約束します。ここでπは円周率です。半径rの円の一周の角度2π(ラジアン)の時に、円周の長さは直径にπをかけて得られますから2πrになります。角度がθ(ラジアン)の時の円弧の長さLは、比例式
   2π:2πr = θ:L
から求めることができます。これから
   L = rθ
が得られます。これを式(1)に代入すると
   P = P0 + L t0
    = [ rcosθ rsinθ] + rθ[ -sinθ cosθ]
    = r [ cosθ-θsinθ sinθ+θcosθ]
を導くことができます。この式を用いてθを0から増やしていけばインボリュート曲線(糸巻き曲線)をプログラムで描くことができます。

 先ほどふとした好奇心でインボリュート曲線を描いてみようと書きましたが、多分、これは何かのきっかけで歯車が目に入り、そういえば歯車(正確にはヒラ歯車)の歯の輪郭曲線は糸巻き曲線とふと思い出したからです。歯車では固定した薬瓶の円を基礎円と言います。

 ついでですがインボリュート曲線を持つ歯車の一点に力がかかる時どうなるかを考えてみました。力のかかる点を先ほどの点Pとします。ここにベクトルFの力がかかるとします。この力は点Pでインボリュート曲線の接線方向の力FTと法線方向(曲線の接線に垂直な方向)の力FNに分解されます。法線方向が歯車に働く力になります。F = FT + FN です。力の大きさは|F|です。
接線方向はベクトルPを微分して求められます。計算すると
   d PT / dθ= r [ sinθ- sinθ-θcosθ cosθ- cosθ-θsinθ]
      = rθ[ -cosθ -sinθ]
となります。この単位ベクトルは[ -cosθ -sinθ]ですから
   FN = |F|[ -cosθ -sinθ]
が求まります。FNの単位ベクトルに直行する単位ベクトルは[ sinθ -cosθ]ですから
   FT = |F|[ sinθ -cosθ]
になります。
 点Pから法線ベクトルを延長した直線上の点をベクトルRで表すと、パラメータtを使用して
   R(t) = P + tFT
= r [ cosθ-θsinθ sinθ+θcosθ] + t|F|[ sinθ -cosθ]
= r [cosθ sinθ] - (θ- t|F|)[ sinθ cosθ]
となります。θ- t|F|=0 の時、すなわち、t=θ/|F|の時にこの直線上の点は
   R(θ/|F|) = P0
となります。つまり薬瓶の糸が剥がれた点P0に一致します。これは歯車にかかる力がいつも基礎円に向かっていることが分かります。このことは歯車にとって都合の良い性質になっています。
 ベクトル計算、三角関数、ベクトル関数の微分があって少し面倒ですが、あの小さな歯車にも数学の裏付けがあります。

2024.09.09

秋はゆっくりとが良い

取締役 加藤 哲也

昨年は9月から10月にかけてずるずると残暑が続き、気づいたら冬になってしまった印象で私の一番好きな季節である秋らしさをほとんど感じずに冬になってしまった印象です。
今年は暑い日はあるものの夜は北海道らしく涼しくなりますし、緩やかに気温が下がって夏→晩夏→初秋という段階を踏んで季節が移り変わってくれそうです。

日本に住んでいる以上は、やはり四季の移り変わりをきちんと感じながらその季節を楽しんでいきたいものです。
そういう意味では、今年の秋はとても楽しみです。

一方、ビジネスの方は上期もあと少しで終わりますので下期に向けてということになりますが、下期の見通しも立ってきていますから堅調に推移していると言えます。
夏の疲れも出てくることかとおもいますが、秋の味覚や紅葉を観て気分をリフレッシュしながら仕事に取り組んでいきましょう。

2024.09.02

テレワークの日常

取締役 成田 輝満

 社内勤務の方には、週1~2日テレワーク勤務を可能にしています。
テレワークを実施するか否かは、プロジェクトの状況と本人の意向次第です。
今では当たり前のように、テレワークを行っている現状では業務上の課題は少ないように感じている。
 コロナ明け当初は、出社勤務を推奨する反動も社会の流れにはありましたが今は、その両方をバランスする社会になったようです。
 
 札幌は雪の影響で、交通機関が停止する事があります。豪雪予報で、交通機関が停止する可能性が高い場合は、事前にテレワークを実施する事もあります。BCP対策としての相性も良い。
 勿論、子育て世代もフルに活用していますし、経費の観点でも出張費用も確実に減少している。

 ITに関してはテレワークがライフサイクルの変化と仕事との相性も良く、更に深度は深まっていくと思う。
このようにテレワークが当たり前の時代では、その事自体がニュースにならなくなります。実は、ニュースにならない時期からが、バリエーションや多様性を経て新しい変化が見えてくる。今後、新しい働き方の世界が生まれていくでしょう。

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澤田 知宏代表取締役社長澤田 知宏
成田 輝満取締役成田 輝満
加藤 哲也取締役加藤 哲也
古川 正志監査役古川 正志

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