「創業は易く守成は難し」という言葉は、中国の古典「貞観政要」で唐の二代皇帝である太宗が、創業と守成のどちらが難しいかを臣下に尋ねた際に魏徴という臣下が「守成の方が難しい」と答えたことが由来となっているようです。
創業と守成ではそれぞれに難しさがありますが、個人的にも守成の方が難しいと考えます。
創業の難しさは、資金調達、人材確保、市場開拓などがあり、企業としてのビジョンも重要となります。
一方で、守成の難しさには組織の硬直化、変化への対応の遅れ、後継者問題などがあります。
守成はただ継続するだけではなく、企業が永続的に成長しなければならず、そのために必要なことはイノベーション、組織改革、人材採用、人材育成などに長期的な視点で対応していくことが重要になります。
企業として守成を成功させる(変化の激しい現代で企業が生き残る)ためには、経営理念の浸透と組織文化を醸成すること。
更に、変化を恐れず常に新しいことに挑戦する姿勢と社員一人ひとりの能力を最大限に引き出す組織づくりや顧客との信頼関係の構築も必要となります。
個人的にも経営者として常に学び、変化し続けることの重要性を今一度考えて、社員と共に困難を乗り越え、持続的な成長を目指していきたいと思います。