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経営ブログ

2024.05.20

スギナの季節

監査役 古川 正志

 今年の春は雪解けも早く、5月20日ですでに初夏の装いです。旭川から眺望できる大雪連峰や十勝連峰はすでに雪が冠雪ではなく簾状に見えます。あたりは八重桜も散り始め、札幌より遅いライラックやつつじ、アカシヤ、リンゴの花が今が盛りと俺・俺と競い合って咲いています。これは何を意味するかというと私にとって早く菜園仕事をやれやれと強制しているようなものです。重い腰を上げてとうとう菜園仕事に2週間前から取り掛かり始めました。
 菜園自体の大きさは10mx3m位です。菜園仕事は3年前から始めましたが、1年目は草ぼうぼうの土地をただスコップでひっくり返して畝を作り、土の盛り上げた部分に野菜の苗を植えたのみでした。ところが秋までとってもとってもスギナがモグラ叩きのように地面から吹き出してきて、1週間に2度はスギナの除去作業となってしまいました。友人に話すとスギナは根こそぎ撲滅しないと駄目だということで、2年目は雪が融けるとすぐにスギナ撲滅農作業。ところがスギナ撲滅作業は地面を25cmほど掘り返した土からスギナ自身の細い根や太い根、地面の底にネットワークのように広がる黒い根、スギナの根粒の除去、等で想像以上の悪戦苦闘、作業は3m幅を1mほど進んで1日の作業が終了といった具合で結局畳3枚ほどの畑が未着手で夏になり、スギナとの格闘は終了しました。
 根こそぎの効果は素晴らしく、1週間に一度ほど細々と生えてくるわずかなスギナと雑草を除去すれば良いので1年前の菜園作業は前の年と比較すると大幅な減少です。そして3年目の今年、昨年スギナを撲滅した部分は単に土を掘り起こして畝を作れば良いだけでしたので作業時間は大幅に削減しました。しかしながら一部は土を起こさないでそのままにしておいた所、なんと今年の気温の異常な上昇で雑草がぼうぼうとなってしまいました。土・日曜日はこの雑草ぼうぼうの部分を再度掘り起こしてスギナ取りというよりは雑草の除去、これがまた根が5〜10cmほど伸びてしまっていて土をホロって除去をする忙殺の時間となってしまいました。この作業もなんと3m幅を1mほど進んで1日が終了と根気のいる作業となりました。
 ほぼ雑草除去も終わりつつあり、先に起こした部分には野菜の苗を植えました。昔に親から聞いた「カッコウが鳴いたら種を蒔いたらいい」という言い伝えが、今は旭川の住宅地には全くカッコウが来なくなって種まきの季節がわからなくなっています。それでも「デェー・デェー・ポー・ポー」と山鳩の鳴き声は聞こえます。カッコウの代わりに山鳩で種まきを始めるのがいいのかも知れません。
 残りの仕事は、畳3枚ほどの残ったスギナ撲滅をしていない畑です。3m幅を1mほど進んで終える作業が待っています。憂鬱だけど農業(大げさかな)は手をかければかけるほど楽しみが大きいことも分かってきました。
スギナの季節、プログラムと同じように確実に少しづつ進んで成果があるのを根気よく続ける覚悟です(どこまで続くか)。

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