日本人には昔から、「お天道様が見ている」という感覚がありました。
お天道様とは太陽そのものまたは太陽を神格化した太陽神のことだと考えられますが、日本人が古来より八百万の神々といわれるほど神を身近に感じていたことを考えると太陽神のことを指しているのではないかと想像できます。
なので、お天道様が見ているということは、誰が見ていなくてもあなたの行いを神様が見ているので悪いことをしてはダメですよという戒めの言葉で、日本人の宗教観に基づいた道徳心や倫理観を表す言葉ではないでしょうか。
しかし、ゴミやタバコのポイ捨てなど「お天道様が見ている」ことを意識していない迷惑行為も未だにありますし、昨今のバイトテロや飯テロでは意識していないどころかSNSなどで人に見せるために迷惑行為を行う輩もいる状況を考えると、道徳心や倫理観を持たない人が増えてきているのではないかと危惧してしまいます。
結局のところ、お天道様や他人の目の力を借りなくても自分を律する力があれば良い話で、自分がこうありたいという気持ちを持つことと、自分がこうありたいと思う心に素直に従い行動することが出来れば良いのです。
そういったことを仕事を通じて若い社員に伝えることも大人としての大切な務めだと思います。
今回が今年最後のブログになります。
今回のテーマような気持ちを世の中の人々が持ち、人に優しい平和な新年を迎えられるよう祈るばかりです。