先日、「生き物の死に様 はかない命の物語」という本を読みました。
様々な動物の死について書かれた本なのですが、これまでテレビや本などでいろいろな動物の生き様を見ることはありましたが、死に様については考えたことが無かったのでタイトルに惹かれました。
基本的に人間以外の動物は本能で生きているので、本能と経験値で近い未来を予測することはあっても遠い未来まで想像することはないので、未来を想像するのは良くも悪くも人間だけが保有する能力だそうです。
例えば死については、全ての動物が本能で死を回避して必死に生きようとしますが、多くの人間はいつくるとも知れない死を恐れます。
人間以外の動物は未来のことを考えないから今を生きています。
一方で人間は想像力を手に入れたおかげで、二度と来ない過去のことやどうなるかわからない未来のことを考えない訳にはいかないのです。
過去のことを考えれば後悔が生まれますし、未来を考えれば不安が付き纏います。
しかし悪いことばかりではなく、過去の楽しい経験で豊かな気持ちになり楽しい未来を想像することもできます。
それによりワクワクした気持ちになり生きる力が湧いて希望を持つことができます。
つまり私達は希望を持つことができる唯一の生き物であるということです。
生きていれば、過去の失敗を後悔したり、未来に不安になることもあるでしょう。
でも、嬉しいこともきっとたくさんあります。
楽しい未来を想像する(希望を持つ)ことで今を大切に生きることが出来るはずです。
ただ想像するだけではなく、行動することで想像という言葉が創造に変わります。
何とも大そうな話をしてしまいましたが、私自身も後悔や不安を常に抱えて生きています。
出来る出来ないは別として、人間だけが持つ未来を創造する能力を活かして希望を持って生きていいければと思います。