「もやみ」とは聞きなれない言葉ですが、先日とあるブログで目にした言葉です。
なんだかモヤモヤする、上手くいかない、気持ち悪い、落ち着かない感じを表現する言葉のようです。
「悩み」ではなく「もやみ」、辞書や広辞苑に記載されている言葉ではないようですので、造語だと思いますが言い得て妙という感じです。
職場やプロジェクトの組織において、「まあまあ、ほどほど」、「可もなく不可もなく」の状態はよくあることで、悪くはないけどどこか「もやみ」がある。
そのブログでは、その状態が長く続くと組織が闇落ちしかねないとのことでした。
確かに「まあまあ、ほどほど」の状態であれば敢えて改善しようという思考にはなりずらいです。
その状態から闇落ちするにはきっかけになる以下の5つの感覚があるとのことです。
・思考停止感
・ぬるま湯感
・孤独感
・やらされ感
・無力感
この5感は緊急的に対応を要するような致命的な状況にはなりにくいことから「もやみ」に繋がるとのことなんですね。
ここまでのことは実は身近でよく見聞きすることではないでしょうか。
なぜ「もやみ」がありながら変化を起こしにくい、起きにくい状態に陥るのか。
ブログを読み進めていくとその原因は日本の組織が持っている「効率への最適化」という判断基準にあるとありました。
かつて日本の組織が成長し成功体験を積み重ねていた時期には、迷わないことが効率化になりこれさえやっとけば結果が出せるという時代でした。
その華々しい成功体験の呪縛から逃れられず、度が過ぎた最適化により思考停止に陥ってしまうとのことです。
巷では、DX(デジタルトランスフォーメンション)が叫ばれています。
各企業ではこのDXにこぞって取り組んでいることと思います。
先に挙げたブログを読んであらためて感じたことは、DXに求められていることは最適化だけではなく、変革の一歩を踏み出すことが重要ではないかということです。
お客様のDXの取り組みに関わることもありますので、前例やルールに捕らわれずに最適化の対極にあることも視野に入れつつお客様と共に考えていきたいと思います。