最近読んだ本で団塊がんばれというのがありました。
現在一年に生まれる赤ちゃんは80万人ぐらいというところだそうですが、戦後の1947年から49年までの3年間は毎年270万、3年で810万もいた、まさに異常値の塊、まさに団塊の世代でした。
とにかく子供が多いので遊びも勉強も常に一緒、受験戦争やら就職試験とやらも競争、こぞって結婚しては子供を育て、残業しても宴会は欠かせず、気が付いたら定年退職して年金生活者になり、いよいよ後期高齢者に今年から突入開始となりました。
団塊の時代は田舎から都会へ出ていわゆる一旗揚げるという意識がありました。東京で大学受験の浪人をしていた12月、親父が東京に私の様子を見にきました。そして釜石へ帰る親父の背中を見たあの上野駅のホーム、あれ親父年取ったなあ、なんて思い今度は絶対合格しないとヤバイ、今でもあの夜汽車のテールランプを思い出します。
就職でも日本IBMには1000人が入社しました。これはコンピュータの初期なので子供が多いという団塊論とはちょいと違いますが、母親に会社はFBIだって、といわれたことを今でも忘れません。
まあとにかく塊のなかでたくましく生き抜いてきたんだから、おとなしい年寄りになんかならず外に出てやりたいことをやって、さっさとまた塊であの世へ行きなさい、というのが団塊励ましの言葉というわけですかね。