スズキ自動車の鈴木会長の退任あいさつ、「入社して63年、この間、数多くの失敗をし、失敗から多くを学び成長できました。メーカーは製造して終わりではなく、売ることが大切です。株主や販売店の皆さん、スズキの製品を愛してくれた方々、ありがとう。」
91歳の大経営者のご挨拶になぜか非常に感動しました。自分の体験なんぞに鈴木会長のお言葉を持ち出すことさえ不遜かと思いますが、そうなんです、私のたかだか19年の経営者人生はまさに、失敗の歴史ですし、そこから学んではまた新たな失敗を繰り返す日々なんです。
私の若き営業時代に大好きな先輩が教えてくれました。「長澤いいか、偉い人の頭の下げ方をしっかり見るんだ、優れたビジネスマンは心から頭下げてる、義理で下げてる奴との違いを見極めるんだ。」
本当に苦労してビジネスを切り開いてきた人は、それこそ失敗の歴史だろうし、それでも使っていただいてるお客様への感謝の気持ちは当事者ではなければわからないほどありがたい、その製品の欠陥などがあったら本当に心からお詫びするのは至極当然なことなわけなんだから。
たった一つの失敗で落ち込んでは負の回転の人生になったり、反対に失敗を繰り返すことで回転がどんどんよくなったり、まあいろんな人生の最後があるなかではたして自分はどうつぶやくのでしょうか。
多くの失敗をしてすっかり慣れっこになっちゃって何とか生きていくことが出来ました・・・バカヤローですね。