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経営ブログ

2019.03.01

思い出の3月

代表取締役社長 長澤 康夫

 今日から3月、何かと人生の分かれ目に遭遇する月ですよね。とりあえず3月7日には誕生日を迎えなければ
ならず残念というかまた一つ年を重ねなければならない運命の日がもう少しでやってきます。

 17年前に3月31日を持ってIBMを早期定年、4月1日に新会社をスタートさせたわけなんですが、確か3月の31日だったと
思いますが、暇なので友人のベンツマニアのNさんとベンツの中古車を冷やかしに行きました。そのころ私はクラウンに乗ってましたので車を買い替える気持ちは全くなかったのですが、ディーラーの社長さんから試乗を進められたので何気なく乗ってしまいました。

 私が開口一番、「僕にとってこのベンツは大きすぎるんだよね」、そうしたら社長さん曰く「長澤さん、ベンツはこの広い空間を買うんですよ」、成程、「でも左ハンドルはどうも運転しにくいよね」、社長さんすぐに「ハンドルに慣れるのは20分あればOKですから」・・・う~んまあ家内とも相談しなきゃならないしまた来ますね。

 といいながらなんとか立ち去ろうとした瞬間に、「明日からIBMやめて新会社やるんですよ」と思わず言ってしまいました。そうしたら社長の目が急に鬼の形相に変化して「長澤さん、今決めてください、今日までしか車のローンのOKでないので奥さん関係なしですぐ申込用紙にサインしなきゃダメ、起業なんぞしたもんにゃまったく与信なんて着くはずないんだから」あなたはIBM社員でなんぼのもんでこれからスタートするIT会社の社長なんて全く信用なんかつかないのよ・・・

 これが私の無知なる経営者の航海の始まりでした。サラリーマン上がりというか崩れというか、男長澤の苦労の歴史は
このベンツからスタートしました。後にある銀行家の回顧録に「中小零細企業の社長で、ベンツに乗って、ゴルフシングルの奴は
必ず倒産する」とはっきりと書かれてました。まだ倒産してないのは一瞬はシングルでしたがその後下手になったゴルフの
腕前のせいか、またはあれからも自費で新車のプリウスより安い中古ベンツを調達し続けてるからかもしれません。

 私の思い出の3月、無知なるサラリーマンを辞めて、さらに無謀にも経営者にならんとしていた頃の淡い事件です。

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