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経営ブログ

2018.06.21

北海道、東北。東京

代表取締役社長 長澤 康夫

     先日、北海道と東北の文化論を酒を飲みながら議論しましたがその一部をご紹介しましょう。

  そもそも私個人は父親が札幌から釜石へ移ってきてそこで母親と知り合った結果の申し子ですので
 生粋の東北人ですが、父親から札幌の話をいつも聞いて育ったので漠然と札幌にはいい意味での親近感
 を持っていました。

  まず昭和の団塊の世代は地方で育ったら働きは都会、東北人の場合は就職先は東京が当然のことでした。会社の先輩が
 三代東京に住んでる江戸っ子で酔っ払いなんですが、いつも「長澤、お前のような田舎もんが東京に来るから
 俺のように山手線の内側に住んでた江戸っ子が八王子に家を建てることになるんだよ」と酒の肴にされていました。
 また東京ほど住んでる場所や車のナンバーで差別をするところはないと思いますが、これは三代続いた江戸っ子は
 多分3割ぐらいで後の7割は皆地方からのいわゆる田舎もんの集まりだったからなのではないかと私個人は
 分析しています。

  さて大昔私が会社員になって仙台に配属になり青森を担当した時があります。最終の特急で青森駅に着くと真っ暗な海岸に
 向って人が走り出し連絡船のいい席を取ろうとする集団に出会いました。え,この吹雪の夜にまだ北へ向かう人たちが
 いる、そうか北海道に向う人たちか、東北人にとっては青森が北の最果てですからさらに北の北海道とはとても奇妙な印象を
 持ったことを覚えています。

  さて議論のポイントは、北海道人が東京に行く時は東北地域とは単なる通過するところで、東北人が誇りとする例えば津軽藩だとか,南部藩だとかのいわゆる氏素性には全く興味はない、早く上野に到着しないかなあとしか考えていない、一方、東北人は津軽海峡のさらに北に住む人たちには全く興味がなく、自分は南下して東京へ出てさっさと立身出世をするんだぐらいのことしか思っていない。
 飛行機が主流になったらますます両者の関係は希薄になっていくばかりではないのか、ということでした。

  というわけで新幹線が札幌に来るころには、150年しか歴史のない土地と藤原三代の栄華をきわめたぐらいの歴史のある土地が何か相乗効果を発揮させて、東京人が今度は新幹線に乗って北上してみたいなあ、明治以来の田舎から東京への流れを逆流させて東京から東北、北海道へ住んでみたいなあ、と思わせたいもんだよなあ、といいながら酒盛りは終わりとなりました。
 追伸・・・酒宴のことなので内容が支離滅裂になりましてまことに申し訳ありません。


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