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経営ブログ

2016.10.24

11月の札幌を考える

代表取締役社長 長澤 康夫

   数十年前に転勤で札幌に赴任した時、仲間が「札幌の11月は一番嫌いな月なんだよなあ」と
教えてくれました。それからいつも11月が近づくとその仲間の言葉を思い出します。
紅葉を眺めようかと思っていたら突然初雪が舞いだしたり、ゴルフもそのおかげで強制的に
シーズン終了となっては「また今年のゴルフ人生もうまくいかなかったなあ」なんて思いながら
クラブをしまいこみます。さすがに観光客も減り始めちょっと街の賑わいも消えていきます。
また長い冬が来るのか、なんてちょいと気分も落ち込みます。まあ12月になるとそんなことも
言ってられないぐらいの忙しい日々が来て、いつの間にか雪の生活にもしっかりと慣れてきて、
結局のところ2月の雪まつりが終わったら、そろそろ春のためにまたまたゴルフのことを考え始める。
毎年のサイクルなんですが、ともあれいよいよその11月がもうすぐスタートします。

 でも私個人は実はこんな11月があんまり嫌いというわけではなく、意外に冬の始りのこの物悲しさは
好きな方です。ススキノでの鍋に熱燗、何故か北をテーマにしたカラオケがこれまた情感が入ってきて
歌いやすくなってきます。一方我が家では深々と降る雪を観ながらビールでカンパイなど、札幌の冬も
楽しいことがたくさん待っています。11月は冬を楽しむための準備の月と考えれば元気も出るというもの
でしょう。

 昔、出張で行った青森のタクシー運転手さんが、「お客さん、青森は雪が多いので春に道路の土が僅かでも見えてきたら
何歳になっても嬉し涙が流れるもんだよ」と話されてました。私は釜石生まれですから冬は太平洋の
空っ風が吹いてもちろん寒かったのですが、雪解けの喜びはあまり実感したことがありませんでしたので、とても
その言葉が新鮮に聞こえたのを思い出します。まあそれから今札幌に住んでみて雪解けの嬉しさは十分
体験しているわけなんですが、あの運転手さんの季節と戦って生活を守り抜いている姿、そこで涙する感動、
なんか演歌になりそうですね。そうだ11月中に該当曲を探して自分の持ち歌リストに組み込む準備でもするか・・・

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