先日、将来の投薬は各個人の遺伝子に従って、一人一人いわばカストマイズされて提供される時代が来ると聞いて変に感心しました。アメリカの大物女優が乳ガンの確率が高いといってあらかじめ乳房摘出手術をしたのは、まさに遺伝子分析の結果でしょうから、そういう時代はもう現実となって来ているといえます。
でもあまり早いうちに遺伝子が分析されて、自分の将来の可能性などが特定されるというのは考えてみればとても恐ろしいことになるのですが、一方で無駄な努力をしないである程度自分が持ってる遺伝子上の特性を生かして進路を決めるのも「あり」なのかも知れません。
もともと一般的には生命は強い遺伝子のみが生き残り、弱い遺伝子は消え去っていく運命にあるわけですが、そこに突然変異というものが発生してまた新たな遺伝子間同士の戦争が勃発することになっているんだそうです。このような果てしない遺伝子間の主導権争いの中で、自分はといえばまあ突然変異と呼ばれるほどの革命児ほどではなくて、平凡に親の遺伝子を引き継いできたと想像されるわけなんで、多分両親のどちらかがたどった終末をたどることになるんでしょう。
ゴルフの寄せがどうしても下手で改善されず、パットは短くなると緊張してはずしてしまったり、いつも惜しいところでスコアーが良くならないのは、遺伝子のせいだとゴルフ場の帰り道に思ったのですが、円山墓地に眠ってる両親から「私達はゴルフなんか一切やったこともないですからね、なにかも遺伝子のせいにしないでまじめにやりなさいよ」という声が聞こえたような気がしました。
まあ都合悪いのは全部親からの遺伝子のせいで、うまくいったのは先祖も成し得なかった自分の才能の結果だ、ぐらいに考えを整理して、自己中心的に生きていったらどうでしょうかね。