先日の長嶋さんの国民栄誉賞受賞式をみて非常に感激した方は日本全国にたくさんいらっしゃるだろうと思われます。松井選手の謙虚な挨拶もなかなかでしたが、私としてはあのミスターのスーツ姿の素晴らしさ、特に77歳の年齢であの背筋がまっすぐに伸びた立ち姿に感銘いたしました。自分があの年齢になってあんな綺麗なスーツ姿でいられるだろうか、と考えると、脳梗塞のリハビリをしながらのミスターはさすがにスター性を失わない稀有な存在には違いないのでしょうが、とにかく素晴らしかったと思います。
そのミスターより10歳以上も若い自分はどうでしょう、最近では寒い中でのゴルフ場では体の回転もままならず、思いっきり振ったつもりでもクラブのヘッドスピードはなかなかアップせず、かといって小技も上達せず・・・と愚痴ばかりでますが、このまま加齢を繰り返して77歳になった時に、はたしてどんな醜態をさらしているのかと思うと、逆ににミスターの偉大さにますます感動します。
安倍総理からの表彰状授与の時にミスターはなにやら口を動かしていましたが、今朝のニュースであれは自分のスピーチの練習をしていたとのことでした。全国で脳梗塞の後遺症と戦っている多くのファンのためにも、がんばればここまで回復するんだという証明をみせたかったということなんでしょう。
昔、営業マンの頃に大物経営者にお会いして、「今、一番の関心事は何でしょうか?」とお聞きしたら、その答えは「長澤君、それは私がいかに美しく歳をとっていけるかなあ、ということなんだよね」と言われました。ミスターの画面をみてあの言葉を思い出しました。
まあ自分が将来栄誉賞をもらえるとしたら、ススキノのお店かゴルフ場からぐらいしかないでしょうが、せめて表彰式のときはミスターのスーツ姿に負けない格好良さ(?)で出たいもんですね。