先週のテレビで全日本陸上選手権を観ました。福島選手の優勝をみながらふとDNAについて考えさせられました。
私の小学校時代で最も嫌な行事はなんと運動会でした。その訳はあの徒競走でいつも最後から2番目、ゴルフでいうブービーに6年間毎年なったと記憶しているくらいですから相当つらいものでした。何故最後にならなかったかと言えば、必ず勢いあまって転ぶ奴が毎年一人はいるので、私はかろうじて毎年ブービーになったというわけです。いわゆるすばしっこさということには無縁で、いつも通信簿の担任コメントは「大器晩成型」という文字がはいってました。
運動能力というのはDNA上である程度決まっていて、それを天性なものとしてさらに開花させるか、後天的に努力である程度まで作りあげるかということになっているはずです。前者は福島さんのようなアスリートということになり、後者は私のような無駄な努力でゴルフを上達させたいと・・それこそゴルフに無駄金を投入している輩になるのでしょう。ビジネスでも、内容はないけどやたら自己PRに優れている人、一方、実力あるのに他人にあまり多くを語らずにきっちり成果はあげている人、両極ですが結構我々の周りにはいます。
私はいわゆる「晩成型」ですので、サラリーマンの世渡りの極意なんかが会社卒業間近になってやっと分かってみたり、経営者になっては自分の判断ミスで痛い目にあってはじめて経理やら法律やらの真の意味が解ったり、まあ両親が私に授けたDNAは愚鈍と呼ばれるほうに近いものに思えます。ただ担任コメントの『大器」になってこの世を終わりたいとはささやかながら思っているわけでして、今はまだ「待機」(?)ですがまた今日から一歩一歩無駄な抵抗をしながら自分のDNAに逆らわずに徒競走に参加し続けていきたいと考えています。