あっという間の師走の訪れ、また一つ歳をとってしまうというやるせない気持ちと、まあここまで何とか元気で生活出来てきたなあという感謝の気持ちが、自分の心の中で複雑に入り混じる月です。でもそんな感傷は忘年会で酒の勢いを借りることで、それこそ一挙に走りすぎていってしまいます。雪も登場して年末の舞台はまた今年も整ってきました。
そんな12月ですが実は一日だけ毎年楽しみにしている日があります。それは22日の冬至です。一年の中で、昼が最短で夜が最長、の日です。従って23日からは毎日、2分づつ昼が長くなっていきます。いわゆるボトムの日ということで冬至がくる12月は自分としては好きな月の一つといえます。
ボトムで思い出しましたが、随分と古い話なんですが、私の高校時代の成績のボトムを思い出しました。私は岩手の釜石高校の出身です。田舎ののんびりした学校です。入学試験は4番だったようですが、毎日の柔道部での猛稽古で帰宅してはすぐごろ寝、夕食食べたらもう就寝、まったく勉強やらずで、確か2年の最後には250番ぐらいまで下がりました。ボトムまできてしまって慌てて柔道部をやめて受験勉強しましたが当然追いつかず、花の東京での浪人生活となってしまいました。浪人中に東京に訪ねてきた親父を上野駅まで見送りに行き、夜行列車に乗る親父の背中を見て、なんと小さくなってしまったことか、これはまじめに勉強しないと・・・なんて思ったものでした。
それからの人生でボトムに落とされたことは結構ありますが、落ちるところまで落ちると、意外にこのボトム理論が働いて、なんとなく力が沸いてくる体質になってきました。でもこの弱点は、ボトムにならないとエンジンに点火しない体質、つまり日頃からきちっとした準備がされないという結果になってしまいます。
もっとも最近は歳のせいかボトムが近づくと、血圧などが上がって体が警告を発してくれるようになってきましたので、比較的早い時期に対応できるようになってはきましたが・・・・主題に帰りますと、冬至がきたらもうすぐ昼も長くなり、ゴルフのシーズンもやってくるし、なにか人生を前向きに明るく考えられるのではないでしょうか。(ちょっと極端ではありますが・・)
もういくつ寝るとお正月ではないのです、あと数日仕事したら冬至がやってくるのです。希望をもってがんばりましょう。