先日、久しぶりに社員の結婚披露宴に出席してきました。
最近は簡略方式の多い結婚式ですが、なんと我が社の女性社員はしっかりとホテルで開催、お色直しも3回と、私には非常になつかしくもあり、かつ抵抗なくスンナリと入りやすい伝統的な披露宴というわけでした。
振り返ると我が社は創立8年ですが、6年目から新卒採用をスタートさせています。当時、新卒はどうみても2年間はビジネスにはならないというのが常識ですから、まだ体力のない会社で大丈夫なのかな、という不安もありました。でも新卒による社員の平均年齢の若返りは、会社の雰囲気を確実に変えますし、会社の将来にとって貴重な財産なんだなあ、と心
から思えるようになって今では満足しております。
新婦のご両親への感謝の言葉が始まったら、思わず目頭が熱くなり、すっかり涙もろいおじさんになってしまたなあと反省しつつ、若い社員が幸せそうにしているのをみるとご両親のように本当にうれしく感じました。
さてちょっと昔話になりますが、会社を設立して2年目に、ある社員から社長に報告したいことがあるので聞いてくださいと申し出を受けました。その社員から報告されたのは、「社長、お陰さまで7件目の金融機関でやっと住宅ローンの承認がおりました」ということでした。大会社のサラリーマン育ちの私には社員がこんなに苦労しているなんて露知らないことでした。設立2年未満で、しかも信用力もなにもない会社の社員にとってはどれだけローンの審査は大変なことだったのか、起業するとか独立するとか、サラリーマンの延長気分の新米社長さんに、いわゆる経営の社会的責任を思いっきり痛感させた事件でした。
あれから6年、新卒女性社員の花嫁姿を涙ぐんでみながら、少しは自分も社長らしくなってきたかなあ、なんて自問自答しています。