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経営ブログ

2025.10.27

専務取締役 加藤 哲也

還暦を迎え、最初のブログとなります。
3回目の成人式を迎えられるほど生きてきたのに、本質的には学生の頃とあまり変わっていないというか、若いころに見ていた60歳の大人感とのギャップにいささか不安を感じています。

今回のテーマ「夢」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。一つは、睡眠中に現実の経験のように感じる、心像や幻覚。そしてもう一つは、将来達成したい目標や、抱いている理想、願望です。

後者の将来への目標や理想としての「夢」について、今回はお話しさせていただきます。

こんな私でも若いころには多少の夢を持ちました。
アイスホッケーを通して志望する高校・大学に進学したい。
アイスホッケー選手(当時はプロではなく実業団)になりたい。
幸せな家庭を築きたい。
など、些細な夢ではありますけど。

しかし、仕事における夢は持った記憶はありません。
還暦を迎え良い機会なので、人生の多くの時間を費やしてきた仕事における夢について考えてみました。

還暦は、一般的に「人生の区切り」「一区切り」といったイメージがあるかもしれません。私自身も、これまでのキャリアを振り返ると、正直なところこの業界での仕事がよく続いたものだと感慨深いものがあります。
しかし、常に進化し続けるITという業界に身を置いていると、この節目を「終わり」ではなく、むしろ「新たな始まり」として捉えたいと感じています。

開発を離れてはや十数年の私は、技術者としてはもはや老兵と言えます。
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という有名な言葉がありますが、技術者から役員になり還暦を迎えた今私はこう考えます。
「老兵は、後の世代のために未来の舞台を創る」と。

この新たなスタートラインに立ち、これまでの経験を確固たる土台としつつも、若い世代の柔軟な発想やエネルギーを積極的に取り入れ、融合させてまいります。

あらためて仕事における私個人の夢を考えるならば、IT業界の脇役として、後の世代が輝ける未来の舞台を創り上げ、社会に貢献し続けることです。

この夢を現実のものにできるよう、今後も邁進してまいりますので引き続き宜しくお願い致します。

2025.10.20

キックオフミーティング後こそ、プロジェクト成功のカギ!

取締役 小林 寛展

プロジェクトのスタートを飾る「キックオフミーティング」。
その主な目的は、以下の4つに集約されると思います。

・プロジェクトの方向性を明示化
 プロジェクトの最終的なゴールや進むべき方向性を共有し、
 参加者全員が同じ目標に向かって取り組めるようにする。

・メンバー間の顔合わせと一体感の醸成
 自己紹介や情報共有を通じてメンバー同士の理解を深め、
 チームとしての結束力を高めるようにする。

・役割分担とスケジュールの共有
 誰が何を担当し、どのようなスケジュールで進めるかを明確にし、
 各自のタスクを具体化する。

・モチベーションの向上
 プロジェクトへの意識を高め、チームとして一体感を持って取り組むことで、
 メンバーのモチベーション向上につなげる。

上記のうちどれか一つでも欠ける(未達、不足含む)と、良い結果に繋げることは、
なかなか難しくなると思います。

キックオフは「始まり」ではありますが、真のスタートはその後の普段の行動だと思いますので、
私自身いま一度これまでの行動を見直し、新たにスタートする意識をもって、
2025年度下期の業務にあたって参ります。

2025.10.06

コリオリの力 -その2-

監査役 古川 正志

 この原稿は毎日30度以上の北海道にしては酷暑の日に書いています。多分、ブログに掲載されるのは10月でしょうから、酷暑は終わっているかと思います。

 ところで、最近になって気づいた不思議な光景があります。

 一つ目は、女性が化粧を電車でしている風景です。昔もこうした風景は鏡をバックから取り出して行なっていたのを見かけたものでした。ところが、最近の女性はスマホを見て行なっています。最初は、「えっ」と思ったのですが、なるほどとうなずきました。スマホには、自撮り機能があってスマホをカメラ機能で自分に向けると、鏡のように自身の顔が映るのですね。

 二つ目は、車の駐車時のバックです。車のバックは必ず後ろを振り返りながら誰もが行なっていました。それが、最近では前を見てバックを行なっている人を多く見かけます。この理由も新しい車を買って分かったのですが、バックのギアを入れると周囲の風景と車の位置を合成した、あたかも車を上から見たような動画が前面のモニターに映し出されるため、この合成動画を見ながらバックして駐車が可能なためでした。情報機器の発展は意外な行動の変化をもたらすものです。

 コリオリの力の続きです。 前回は、回転する座標系が静止座標系との関係がどのようになるかを述べました。今回は、それぞれの座標系の点が運動している時の速度を求めてみます。

(3)回転座標系の点の静止座標系から見た速度ベクトル
回転座標系での一点r= [X Y]の速度ベクトルvを静止座標系で計算します。速度ベクトルはベクトルrの時間変化ですから
   v = dr/dt
  = d/dt [X e-x + Y e-y]
  = [d(X e-x)/dt + d(Ye-y)/dt]
となります。前回の基底ベクトルの時間変化の計算結果を使用すると
  d(Xe-x) /dt
  = dX/dt・e-x +X・de-x/dt
  = X'・e-x + Xωe-y (X'= dX/dt)

  d(Ye-y)/dt
  = dY/dt・e-y +Y d e-y/dt
  = Y'・e-y - Yωe-x (Y'= dY/dt)
となりますから
   v = (X'・e-x + Xωe-y) + (Y'・e-y - Yωe-x)
  =(X' - Yω) e-x + (Y' + Xω) e-y
が得られます(dr/dt = [X' Y'], X'= dX/dt、Y'= dY/dtとしています)。

(4)回転座標系の点の静止座標系から見た加速度ベクトル
 次に加速度ベクトルaをやはり静止座標系で計算してみます。速度ベクトルはベクトルaの時間変化ですから
   a = dv/dt
   = d/dt [(X' - Yω) e-x + (Y' + Xω) e-y]
を計算します。この式の1項目は

   d/dt [(X' - Yω) e-x]
   = [d/dt (X' - Yω)]e-x + (X' - Yω) d e-x/dt
 = (X'' - dY/dt・ω - Y・dω/dt) e-x + (X' - Yω)・de-x/dt
 = (X'' - Y'ω - Yω') e-x + (X' - Yω) ωe-y (∵de-x/dt = ωe-x)
となります。また、2項目は
   d/dt[(Y' + Xω) e-y]
 = [d/dt (Y' + Xω)]e-y + (Y' + Xω) d e-y/dt
 = (Y'' + dX/dt・ω + X dω/dt) e-x + (Y' + Xω)d e-y/dt
 = (Y'' + X'・ω + Xω') e-y - (Y' + Xω) ωe-x(∵d e-y/dt = -ωe-y)
となります。静止座標系でのベクトルは1項目と2項目を加えて
 a = dv/dt
 = (X'' - Y'ω - Yω') e-x + (X' - Yω) ωe-y
  + (Y'' + X'ω + Xω') e-y - (Y' + Xω) ωe-x
 = (X'' - 2Y'ω - Xω^2 - Yω') e-x
  + (Y'' + 2X'ω - Yω^2 + Xω') e-y
となります。ここで、ω^2 = ω・ωです。この加速度は回転座標系(X,Y)の基底ベクトルe-xとe-yで表されていますが、ここで計算した速度ベクトル及び加速度ベクトルは静止座標系から観測したものです。

 運動方程式は力=質量x加速度です。上の計算で加速度が求まりましたから、後は、質量mを乗じて、静止座標系での運動方程式を回転座標系の運動方程式にすれば良くなります。これを次回に示します。

2025.09.29

さあ、これから我々の業界はどう変化していくのでしょうか?

相談役 長澤 康夫

 先日若き日に私の勤務した日本IBMが、NHKから54億円もの損害賠償金を提訴されたと報道されていました。営業基幹システムの再構築プロジェクトに関係してのトラブルとのことでした。裁判でどうなるのかわかりませんが、私の勤務時代はIBMの社内でもNHKを担当している社員は非常に優秀な人間が配属されてましたので、なんとなく時代の流れを感じさせられます。

 それは我々の業界の社会性の変化とでもいうべきものなのでしょう。今まではお客様のシステム部門と開発業者との間で築き上げきた強力な信頼関係をもとにシステム開発というものが行われてきましたが、いまや内輪でトラブルがもみ消せない金額の規模になってきて、開発に関する権利や義務の争いになり、究極は訴訟の対象になってしまう時代です。

 また最近の選挙などにおけるSNSの影響力はすさまじく新党の議席数などは、あれあれという間に大量獲得となって政治に影響してきました。中にはえげつない誹謗中傷の選挙戦で人間が大事にしていた品性や良識もどこかにぶっ飛ばされてきています。この世界も会社同士で損害賠償を訴えるように、これからは訴訟案件の増加につながっていくだろうと思われます。

 今日のブログで申し上げたいのは我々の業界にはこれから法律に絡む事象が多く出てくること、それに今まではそういうことに比較的緩い業界で仕事をしていた我々への注意喚起が必要ではないでしょうか、ということです。

 友達の元SEが一言・・やだね、技術屋が訴訟なんてことに巻き込まれたら・・・

 まあみんなで少しづつ勉強していきましょうか・・・

2025.09.22

雲海のある景色とラフティング体験

代表取締役会長 澤田 知宏

 体験シリーズ第2弾、今回は生まれて初めて「ラフティング」を体験して来ました。
過去にカナディアンカヌーを経験したことはありましたが、やや激しい流れの川を下るラフティングは初めての体験でした。
9月でしたので水はかなり冷たくなっていましたが、それなりに楽しく体験する事が出来ました。
前日には警報級の大雨で開始直前まで雨模様の天気でしたが、乗る準備をしている頃から晴れ始めてラフティング中は最高の天気に恵まれました。
但し、前日の大雨の影響で川は濁っていましたが、逆に川が増水して流れも速くなりスリル満点のアクティビティを堪能する事ができました。乗る前はボートがひっくり返ったりしないのかな、落ちたらどうしようとか不安でいっぱいでしたが、水しぶきをかぶりながら体験している内にそんな不安を感じている暇などはなく、結果、とても良い思い出になりました。
 更に雲海を見に行って来ました、これも初めての経験でした。
雲海は早朝に発生しやすいらしく、発生したとしても数時間で消えてしまう為、早起きは必須です。
私は3時起きで出かけました。朝5時からゴンドラが動きますが、1時間前の4時で既に長蛇の待ち行列が出来ていました。
雲海が発生する年間平均確率は40%程度と言われていますが、運よく雲海発生、ご来光と共に見ることが出来ました。
 前回も記載しましたが、未経験な事には不安が募ります。
でも、1度経験した事は想像が出来るようになるので判断が早くなりチャレンジする機会を増やす事が出来るようになります。
仕事も然りです。一見関係のない様な事でもひょんな事で仕事に役立つこともありますね。
 上空から見ると雲海として楽しめますが、地上では雲の下であり、靄の中でした。
エゾシカも道路を行き交い危ない状況ですが、視点を変えると並んでまでも見たい事に変わります、不思議ですね。

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澤田 知宏代表取締役会長澤田 知宏
成田 輝満代表取締役社長成田 輝満
加藤 哲也専務取締役加藤 哲也
小林 寛展取締役小林 寛展
古川 正志監査役古川 正志
長澤 康夫相談役長澤 康夫

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